知らないと一生悔いが残る。ボイストレーナーの選び方・別れ方。時にはあきらめることも。

知らないと一生損する

このブログの検索ワードをチェックしていたら、

「ボイトレ 怖い」

というワードがありました。

「ボイトレの先生って、怖い?」という記事に引っかかったのだと思いますが、

気になりました。

「ボイトレ 怖い」で検索している人は、どういう状況? と。

「ボイトレ 怖い」で検索した結果

普通にこのワードでググってみました。
そうしたら、トップに出て来たのがこれ。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1119884586

随分前のものですが、ざっくり内容を書き出すと、

17歳高校生、ボイトレの先生が怖い

17歳高校生
新幹線でボイトレに通っている
月38,000円
毎日暇さえあれば練習しているのに、効果は得られず。
先生はいつもイライラ、鍵盤をバンバン叩いて怒っている。
怖くて仕方ない。
やめてしまおうかと思うが、
こんな理由で辞めることをどう思う?

という質問。

2008年当時17歳。現在、2021年。

立派な大人の年齢になられているはず。

その後どうしたのかなあ。

ボイトレ、その状態で辞めてしまったとしたら。

お金をかけて、努力もして、でも上達しなくて怒られて、

怖くて夢を諦めたとしたら。

今、大人の女性として幸せな人生を歩んでいらっしゃるとしても、

「ボイトレ」という言葉を聞くだけで

胸が痛くなるかもしれません。

その後のことは分かりませんが、分からないだけに、

ボイストレーナーの端くれとして、色々と考え込んでしまいました。

当時の彼女に回答するとしたら。

小夏が当時の彼女にアドバイスできるとしたら、と考えました。

まず、もし通っているのが大手スクールなら、

先生を変えてもらうことを提案します。

私は以前も書きましたが、大手スクールに通っていたとき、

先生を変えてもらった経験があります。

事務局に申し出たら、すぐに快く対応してもらえました。

同じスクール内なので、前の先生と顔を合わせることがあれば

気まずいかもしれません。

でも、そんなことを言っていられません。

月謝だって高額なのですから、複数のトレーナーをかかえているスクールなら、

きっと対応・対処してくれるはず。

スクール内で先生を変えることに抵抗があれば、

スクールそのものを変わることも含めて考えたほうがいいかもしれません。

または、個人教室で評判の良い先生を探すのもありかも。

やめる理由が「先生が怖い」なら、まずは、あなたに合った先生を探す努力を。

そして、良い先生に良い指導を受けて、

必死に努力して、情熱の全てと多くの時間を歌に捧げて、

それでも上達しない時は、

あなたには歌よりも向いている道があるのかもしれません。

誰にも必ず、合う分野、世界、道があります。

それは、あなたがたくさんの努力をしなくても、一般的な人よりすんなりできてしまうこと、

つまり、「向いている」ことを探すことで見つかる場合があります。

それを一緒に考えられる人と出会えるといいですね。

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脅威ではなく、共感をベースに指導する先生を選ぶ。

先生の得意な指導方法がそれぞれにあると思いますが、

生徒さんの資質だってそれぞれ。

厳しく指摘したほうが伸びるタイプ、ほめた方がいいタイプ、

それぞれに適切なものの言い方があります。

生徒さんの性質・性格をうまく利用して指導できるのが、いい先生と考えます。

脅威ではなく、共感をベースに指導してくださる先生を探しましょう。

上司や学校の先生は個人の意思ではなかなか選ぶことはできませんが、

ボイストレーニングの先生は、あなたが選んでいいのです。

少なくとも、私は、上記の件に出てきたような

イライラして鍵盤をバンバン叩く先生は

実力や実績がどうかは知りませんが、好きにはなれません。

好きになれない人に、心は許せません。

心を許せない人の指導で、上達はできません。

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ボイストレーナーは、時にはカウンセラー的な役割も。

生徒さんのレッスンをしていて、「何かあったのかな?」

と感じることがよくあります。

「最近どう?」

みたいな、曖昧な質問をしてみると、

不自然なハイテンションで喋りだす人がいます。

この場合は「触れてほしくない」というサインですから、そっとしておきますが、

「実は、最近……」語り出した場合は、レッスンを中断して耳を傾けます。

私がうんうん、そうなんだー、と、ひたすら頷いたり、

時には大きなリアクションをとりながら聴くと、さっぱりした様子で

「あーーー、こういう話を、誰かにしたかったんです!」

と言った人もいました。そういう時の声が1番響くんですよね笑

また、

「相談していいですか?」

と生徒が言ってくるときは、本人が自覚していないとしても、

実は自分で答えを出していることが多く、

背中を押して欲しいのだな、と感じることもあります。

センセイは、親しいけれど立場が違う、程よい距離の「他人」。

身近な人には、かえって悩みを話しづらいことも、

意外とセンセイには話せてしまったりするようです。

ボイストレーナーは、カウンセラー的役割を果たすこともあるといいます。

実績のある先生に習うのもいいですが、

相性の合う先生、内面に寄り添ってくれる先生を選ぶことも重要です。

あきらめる=「向き・不向き」をあきらかにする

もしも。

生徒さんに寄り添った指導をしても、

本人が猛練習しても、全く伸びないのだとしたら、

違う道を提案する可能性もあります。

「あきらめる」という言葉にはネガティブな印象がありますが、

それは、「向き・不向きをあきらかにする」こと。

人には、持って生まれた資質があります。

「向いている」というのは、適切な練習で、ぐいぐい伸びるタイプ。

「向いていない」のは、適切な指導を受け、本人も真剣に練習をしているのに、

どうしても伸びないタイプ。

育った環境の中で、何かに憧れて、目指して頑張ったとしても、

その道が本人の資質に合っていない場合は、力を発揮しきれないことがあります。

例えば、

鬼滅の刃に登場する煉獄さんの弟・千寿郎君も、

剣術の達人である兄が稽古をつけてくれて、

本人も一生懸命稽古もしているのに、

剣術では一流になれませんでした。

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指導者の端くれとして、小夏が思うこと。

上達しないからと言って怒ったり、

「向いてないからやめなさい」

と放り出すのではなく、

その人の良いところを探して、

あなたには、こういう面がある、

だから、あなたの良い所、得意なところを生かした将来があるんじゃないかな?

と道を示してあげられるような大人になりたい。

望む道の前で、力の及ばなさに立ち尽くす人を目の前にしたら、

煉獄さんのように、

「どんな道を歩んでも、

あなたは立派な人間になる!」

と、朗らかに力強く励ましたい。そう思います。

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2021年現在

さて、今回は2008年の時点で少女だった人に向けて色々と思いをめぐらせました。

でも、「ボイトレ 怖い」で検索している人は、2021年現在もいるということ。

これからボイトレをやりたいと考える人が「怖いのかなあ」と検索したのか。

すでに習っている人が「先生が怖い」と悩んでいるのか。

それは私には分かりませんが、一人で悩んでいる人のことを考えると、

声のトレーニングを行うたくさんの指導者の一人として、応援したい気持ちです。

まとめ

  • 怖い先生がいい先生とは限らない。
  • 萎縮するなら、あなたには違う先生が合っていると考えよう。
  • スキルアップも大事だが、同時に内面に寄り添ってくれる先生と出逢えれば幸運。
  • 努力しても報われないこともある。向き不向きをあきらかにする時が来るかもしれない
  • どんな道を歩んでも、あなたは立派な人になる。
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